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2018年05月25日

乳がん見つける下着開発!“IoTブラジャー”メキシコ19歳青年が開発、日本にも進出?

乳がんは、早期発見できれば治療で完治できますが、発見が遅くなれば
乳房の切除や死に至るなど、油断できない病気。
2015年時点で、世界には240万人の乳がん患者が存在し(米国ワシントン大学
研究グループの調査結果)、女性がかかるがんの中で最も多いとされています。

このような現状に立ち上がったのが、メキシコに住む19歳の男子学生ジュリアン・リオス・
カントゥ(Julian Rios Cantu、Twitter:@JulianRiosCantu)さん。
彼が実用化を目指し開発している画期的なプロダクトとは、乳がん発見ブラジャー「EVA」。

1週間に1度、1時間着用するだけで乳がんの早期発見につながるという夢のような
ブラだといいます。一体どのようなものなのでしょうか。

EVAには200のがん検出バイオセンサーが組み込まれた2つのパッチが埋め込まれ、
初期の乳がんに見られる乳房の体温変化のパターンや皮下組織の柔軟性を検出し、
乳がんの早期発見を促すといいます。

乳がんは腫瘍が発生する際、その部分に血液が大量に送られることで感触が変化し、
体温も上昇するといいます。EVAのアルゴリズムは、これらの変化に敏感に反応し、
同じ状況が継続すれば、乳がんリスクが高いとしてユーザーに病院での診察を
アドバイスします。

乳がんは早い段階で発見し治療すれば約90%の人が治るといわれていますが、
乳がんの初期症状は本人にとってほとんど自覚がなく、早期発見が難しいのが現状。
しかし、EVAを定期的に使用すれば、こうした発見が困難な初期症状を素早く
見つけてくれるのです。

冒頭でも述べたように、EVAの装着は1週間に1度、1時間のみ。
EVAはこの装着時間内でユーザーの乳房のデータを収集。
そのデータは、スマートフォンやタブレット端末にあらかじめインストールされた
アプリへBluetoothを介して送信され、人工知能(AI)を搭載したアルゴリズムにより
乳がんリスクを分析するといいます。

今年4月時点で初回の製造分である5000着のEVAが完売したと、ジュリアンさんは発表。
今後さらにアルゴリズムに改良を加え、乳がんを検出する高いクオリティーを担保したのち、
2019年初めごろに大量生産を始める予定といいます。

価格は当初、生産過程などの都合上300ドル(約3万3千円)になると予測されていましたが、
ジュリアンさんのアイデアに賛同したパートナー企業の協力により、1着120ドル(約1万3千円)
にまで下げることができたといいます。
この価格で乳がんが防げるならかなりお得ではないでしょうか。

EVAを開発したのは、ジュリアンさんが創業した、バイオセンサーに特化した
スタートアップHigia Technologies。「Higia(Hygieia)」とは、ギリシャ神話に登場する、
健康の維持や衛生をつかさどる女神。

ジュリアンさんがEVAを着想したのは、なんと13歳のころ。
母親が乳がんにかかったのがきっかけでした。
乳がんの早期発見ができなかった彼の母親は、最終的に両乳房を切除することに
なってしまったのです。

そして16年、自分の母親のつらい経験を見てきた彼は、1人でも多くの女性を
乳がんから救いたいと考え、Higia Technologiesを創業。
友人を巻き込んで創業から2年、チームは7人となり、アドバイザリーボードには
米ハーバード大学医学大学院の准教授や元メキシコ厚生労働大臣など6人を
迎えています。さらに今後の海外展開のために、コロンビア、スペイン、米国などにも
開発者を抱えています。

実用化が進めば、これほど世界中の女性から求められることはないプロダクトを、
たった2年で形にした19歳に世界も驚いています。
世界中の学生起業家の中から優秀な人材を表彰する「Global Student Entrepreneur Award」
で、ジュリアンさんは17年度のグローバルチャンピオンに選ばれました。
また、メキシコの国家技術賞も史上最年少で受賞しました。

最近では、乳がんにかかった有名人が闘病生活を公表するなどして、さらにこの病気が
注目されるようになってきました。科学や医療の進歩で乳がんの検査や治療などが
高度化し、患者数も減ってきているのではと思うかもしれませんが、現状はその逆。

日本の統計を見てみると、驚くべき状況が見えてきます。
約50年前は乳がんにかかる確率は50人に1人でした。
それが現在は11人に1人と、確実に上昇してきています。
日本でも女性がかかる全種類のがんの中で乳がんがトップだといいます。

また、厚生労働省によると、乳がんで亡くなる女性は13年には1万3千人を超え、
35年前と比べて3倍以上としています。16年時点での乳がんによる死亡数は
1万4千人超となり、増加の一途をたどっています。
しかも、30〜64歳の女性だけでみると乳がんが死亡原因のトップとなっているのです。

乳がんが増加した背景には、食文化の多様化や食生活水準の高度化で体の
成熟スピードが変化し、初潮が早まったことや閉経が遅くなったことが挙げられます。
さらに、女性の社会進出による出産回数の減少にも原因があるといわれています。

というのも、乳がんの発生を促すものとして、排卵期に多く分泌される女性ホルモン
「エストロゲン」が深く関わっているといいます。エストロゲンは初潮から閉経まで
排卵のたびに分泌され、初潮から閉経までの期間が長い女性や、出産回数が
少ない(=出産を経験した女性に比べて排卵が行われる回数が多い)女性は、
乳がんリスクが高くなるといわれているのです。

このように、女性にとってとても身近なリスクになっている乳がん。
乳がんの早期発見のためには、定期的なマンモグラフィ検査や超音波検査が
必要ですが、多忙な毎日を過ごす現代社会の女性からすると、必要と分かっていても
現実的には優先順位が上がりづらいもの。そんなもどかしい状況を、EVAなら
解決してくれるかもしれません。

ジュリアンさんいわく、次回の販売と同時に日本への進出も視野に入っており、
現在日本の開発者とも連携しているといいます。
日本人女性にとってはかなりの朗報ではないでしょうか。
若き起業家率いるチームの今後の動向から目が離せません。



 
posted by ショコラ at 07:04| Comment(0) | 健康・病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月10日

1日30回のかかと落としで「ゴースト血管」が甦る!

多くの日本人を悩ませる「国民病」の予防・改善のための新たな方法として、
複数の医師が提唱する「かかと落とし」という運動が注目を集めています。

福岡歯科大学客員教授で、『“骨ホルモン”で健康寿命を延ばす!1日1分「かかと落とし」健康法』
(カンゼン刊)の著者・平田雅人氏が解説しています。

「かかと落としは、背すじを伸ばしてつま先立ちになり、両脚のかかとを上げ下げする運動法です。
 かかとを地面につけるときに、自分の体重をかかとに伝え、“骨を刺激する”ことを意識して、
 1日30回繰り返します。手軽で簡単にできる運動ですが、これによって『糖尿病』の
 予防・改善、『認知症』や『動脈硬化』の予防効果が期待できるのです」

国内の糖尿病患者は、予備群を含めると約2200万人、認知症は約800万人にのぼるといわれています。
動脈硬化が進行すれば、脳卒中や心筋梗塞など命に直結する重大な疾患を引き起こします。

さらに、同様の運動が「高血圧」の対策としても効果が期待できると明らかになってきました。
日本高血圧学会によれば、高血圧の潜在患者数は約4300万人。
国民の約3人に1人が悩みを抱えている疾病への新たなアプローチとしても注目が集まっています。

これらの疾患について、これまでの予防・改善策は、適度な運動や十分な睡眠時間の確保といった
地道な生活習慣の改善が主流になっていました。その症状が悪化すれば、いずれも薬に頼らざるを
得なかった疾患でもあります。

そうしたなかで「かかと落とし運動」という極めてシンプルな予防・改善法が有効だとすれば、
国民病克服に向けた新たな地平が開けます。

かかと落とし運動によって、「高血圧」の予防効果が期待できる──そのことが分かってきたのは、
高血圧を引き起こす一因となる「ゴースト血管」という概念の存在が、最近の研究で明らかに
なってきたからです。

ゴースト血管とは、全身の細胞に酸素や栄養を行き渡らせる毛細血管に、様々な要因で血液が
流れなくなった結果、毛細血管が無機能化したり、消失してしまう状態のことを指します。
毛細血管が、まるで幽霊のように消えてしまうことから、そう名付けられました。

この概念は、4月1日に放送されたNHKスペシャル
『“ゴースト血管”が危ない〜美と長寿のカギ 毛細血管〜』でも取り上げられ、
話題を呼んでいます。番組にも出演した大阪大学微生物病研究所教授の高倉伸幸氏が解説します。

「加齢や糖分・脂肪分の過剰摂取などによって、末梢の毛細血管がゴースト血管になっていきます。
 ゴースト血管が増えて血液の循環が悪くなると、流れにくくなった血液を押し出すために
 心臓への負荷が増し、それに伴って血圧が高くなると考えられます。
 ゴースト血管と高血圧の関係については、いままさに詳細な研究が進められている段階ですが、
 私はゴースト血管が高血圧を引き起こす大きな要因の一つになっていると考えています」

高倉氏によれば、“かかとを床から上げ下げする運動”が、毛細血管のゴースト化を防ぐ対策として
有効になってくるといいます。それは即ち、高血圧の予防・改善にもつながるということ。
そのように考えられるカギは、「ふくらはぎ」にあるといいます。

「ふくらはぎは“第2の心臓”と呼ばれていて、血液の巡りをよくするポンプの役割を果たしています。
 加えて、体内でも毛細血管が多く張り巡らされている部分にあたります。つまり、ふくらはぎを
 鍛えないと、多くの毛細血管がゴースト化するし、さらにそれによって全身の血流が悪化して、
 どんどん毛細血管が消失してしまうリスクがあるのです。
 ふくらはぎを鍛える方法としては、“その場でスキップをする”といったやり方もありますが、
 より簡単なのは“かかとを上げ下げする運動”です。ふくらはぎを伸縮させることで、
 全身の毛細血管の血流を良くすることが期待できます」(同前)

(※週刊ポスト2018年4月20日号より)


 
posted by ショコラ at 06:28| Comment(0) | 健康・病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

マスクに1滴で効果あり!「花粉症」に効くオイルとは?

高橋みなみさんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみのこれから、何する?」。
2月1日(木)の放送では、植物療法士・森田敦子さんに「自然のチカラでカラダを整える方法」を
伺いました。

植物療法とは、植物が持つ薬理作用を利用してさまざまな症状を緩和させる方法。
毎日の食事をはじめ、アロマテラピーや漢方、ホメオパシー、ジェモテラピーなどにも含まれ、
病気の予防や緩和の有用性が明らかになっています。
森田さんはそんな植物療法の日本での第一人者として知られています。

この日は森田さんが3つの症状別の植物療法を紹介。最初は「花粉症」。
森田さんがオススメするのは「ユーカリラジアタの精油」です。

ユーカリの一種・ユーカリラジアタは、呼吸を助ける1,8-シネオールの含有性が高く、
揮発した成分が喉や鼻のグズグスを解消してくれるそう。
マスクに1滴垂らす、コップの水に1滴垂らしてうがいする以外にも、ティッシュを丸めて
1滴垂らしたものを鼻に入れても威力を発揮するとか。

毎年花粉症に悩んでいるたかみなは、実際に体験すると
「ものすごく喉がすっきりした!」
とビックリ。森田さん曰く、花粉が飛ぶ前からユーカリラジアタを使って予防するといいそうです。

続いて、ふたつ目の症状は「冷え性」。
これには「バンルージュ(赤ぶどうの葉)」が効果的と森田さん。
冷え性にはポリフェノールがいいと言われていますが、ポリフェノールと言えば
赤ワインのイメージが一般的。
しかし、赤ぶどうの葉には果実より薬理作用が多く含まれているんだとか。
しかも、赤ぶどうの葉はアンチエイジングにもいいとされるポリフェノールの
一種・レスベラトロールの塊で、女性の冷えには特に効果があるそうです。
なお、このバンルージュはハーブチンキとしてコスメショップ「コスメキッチン」などで
売られており、手軽に購入可能のようです。

その他、冷え性に森田さんが勧めるのは梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)。
湯飲みにつぶした梅干し1個分、醤油小さじ1、ショウガのおろし汁を少々入れ、
番茶を注ぐと冷え性対策に“最強の飲み物”が完成するとか。

3つ目、「風邪」の予防には、再び「ユーカリラジアタの精油」がいいとのこと。
マッサージ用のベースオイルを手のひらに少量(3〜5ml)とり、ユーカリラジアタの精油を1滴、
さらに身近にあればタイムの精油も1滴加えた液体で喉から胸・背中をマッサージすると、
体がポカポカと温まるそうです。
家族やパートナーにしてあげるのもオススメという森田さんは、これこそ
「温かい“手あて”ですよね」
と話していました。

多くの人が悩まされている「花粉症」「冷え性」「風邪」への植物療法。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

※(TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」2018年2月1日放送より)


 
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2017年12月05日

一部で予防接種困難!「インフルワクチン不足」医療機関、対応に苦慮

インフルエンザの本格流行を前にワクチン不足が続いています。
医療機関は一部の予防接種希望者に応じられず、行政は接種費用助成期間を延長するなど
対応に追われています。
今夏は日本脳炎、昨年度ははしか=麻疹(ましん)=のワクチンが不足するなど、
予防接種を巡る混乱は繰り返されています。

「1日数人は断っている。高齢者などを優先しないと」。
福岡市東区の辻内科クリニックの院長は、インフルエンザの予防接種希望者の対応に苦慮しています。
例年、11月末までに約700人に接種しますが、今季はまだ400人程度にとどまっているといいます。

今季はワクチン製造に使う予定だったウイルス株が育たずに選び直し、株の決定が約1カ月遅れました。
製造も繰り下がり、例年なら10月には始まる医療機関への供給が追い付いていません。
今月中旬には不足解消の見込みですが、佐賀県、福岡県朝倉市などは年内だった高齢者の
接種費用助成を来年1月末まで延長しました。
辻内科クリニック院長は
「手洗いやうがいでも予防できる。焦らなくても大丈夫」
と呼び掛けています。

ワクチン不足は子どもの定期予防接種でも発生。
北九州市若松区のあまもと小児科では、6〜9月は日本脳炎ワクチンが足りず、春先まで
麻疹風疹混合(MR)ワクチンが品薄でした。
定期接種年齢を超えると、1回数千〜1万円前後の自己負担が必要なため、院長は
「諦める親が出ると、集団感染予防の効果が薄れる」
と気をもんでいます。

日本脳炎は、熊本地震で被災した化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)の供給が
5月に停止したことなどが影響。日本小児科医会の7月の調査では45都府県で不足し、
化血研のシェアが高い九州では不足が目立ちました。
化血研によると、来年1月には供給再開の予定。

MRは昨夏、関西空港でのはしかの集団感染を機に品薄に。
定期接種が不十分だった20〜30代が任意接種に殺到したためです。
集団感染予防には接種率95%を保つ必要がありますが、昨年度の年長児は93・1%。
接種勧奨を控えた自治体もあり、鹿児島県90・6%▽福岡県91・2%▽熊本県91・7%などと
落ち込みました。

ワクチンは製造期間が長い半面、有効期限が短く、想定外の需要に即応できません。
日本小児科医会の峯真人理事は
「正確な需要予測や有効期限の再考などで、早急に安定供給体制を構築すべきだ」
としています。


 
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2017年11月29日

熱が38度以下も、隠れインフルに注意!

2017年はインフルエンザの流行が例年より早く、小学校などではすでに
学級閉鎖が相次いでいます。自身や家族がかかってしまったという人もいるでしょう。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症。
ウイルスにはA型、B型、C型の3種類があり、このうち感染力が強いのがA型とB型。
特にA型は大流行しやすく、2009年に大流行した、いわゆる「新型インフルエンザ」もA型です。
ウイルスは常に変異しているため、同じA型でも毎年違ったウイルス株が流行します。
だから同じ人が何度もかかるし、ワクチン接種もその年ごとに必要となります。

感染の経路は大きく2つ。
くしゃみや咳からうつる飛沫感染と、物を触ってうつる接触感染。
「感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含む飛沫が2mほど飛びます。
 これを近くにいる人が吸い込むと、ウイルスが鼻や喉の粘膜に付着して感染します。
 インフルエンザにかかったらマスクをつけ、しっかり手洗いをすることが
 人にうつさないためのエチケット」
と、国立がん研究センター中央病院感染症部長はいいます。

典型的な症状は、急に38℃以上の高熱が出て、喉や体の節々が痛み、ゾクゾク寒気がするというもの。
風邪よりも症状の現れ方が急激で、症状が重いのが特徴ですが、意外なことに軽い症状の
インフルエンザも少なくないといいます。
「微熱や鼻水が出る程度でも、検査をしてみたらインフルエンザ陽性だったという例もある。
 しかし軽症でも周囲の人にうつしてしまうリスクはあるので、咳エチケットを心がけてほしい」
と医師は話しています。

こうした「隠れインフルエンザ」の存在は迅速診断検査の普及により、
わかってきたことだといいます。

同じウイルスに感染しても、体がどう反応するかは人により異なり、
「若い人や体力のある人は高熱や節々の痛みなどの激しい症状が現れやすいが、
 高齢者や体力のない人では強い症状があまり出てこないことも多い」
と千葉大学医学部附属病院和漢診療科の教授が話しています。

そもそも発熱や痛みなどの症状は、体の免疫機構が侵入したウイルスから体を守ろうとする
生体防御反応の現れ。つまり、治す力が強い人ほど、症状も激しくなる傾向があるのです。
「具合が悪いときは仕事に出ないで、家で安静にすることが大切」
と話しています。


 
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2017年11月18日

前触れなく破裂する、大動脈剥離の怖さ! 首都高で突然死、声優・鶴ひろみさん

「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃん、「ドラゴンボール」のブルマをはじめ、
「ペリーヌ物語」のペリーヌ、「きまぐれオレンジ☆ロード」の鮎川まどかなどで知られる
声優の鶴ひろみさんが16日夜、首都高速道路上に停車中の乗用車内で意識不明の状態で見つかり、
同日、搬送先の病院で死亡が確認されました。

所属事務所によると、死因は運転中の大動脈剥離。57歳でした。
弾力性がなくなりもろくなった大動脈に瘤(こぶ)ができて破裂したり、血管の壁が
内側で剥離した状態になります。緊急に治療しないと命に関わるのが大動脈疾患。
週刊朝日ムック「脳卒中と心臓病のいい病院」から、その予防や治療などを解説します。

*  *  *
■大動脈に瘤ができる病気と大動脈が剥離する病気
「心臓から全身に血液を送る重要な役割を果たしている大動脈は直径2〜3センチと
人間のからだの中で最も太い血管です。その大動脈に瘤ができるのが大動脈瘤(りゅう)、
血管の壁に内側から裂け目ができてしまう病気が大動脈解離です。もろくなった血管に
前触れもなく発症し、突然死を起こしやすい恐ろしい病気です」

地域医療振興協会顧問で、練馬光が丘病院循環器センター長の安達秀雄医師はそう説明します。
大動脈は、心臓を出るといったん上へ行き、背中側へ逆U字形に曲がりますが、この周辺に
大動脈瘤は一番多く発症します。血流の圧力を受けやすいためです。

大動脈瘤が破裂すると、堤防が決壊したように大量の血液が血管の外に流れ出します。
そのため手術ができても死亡率は16.8%、手術ができなかった場合も含めると
死亡率は35・6%という統計もあり、破裂する前に治療することが重要なのです。

通常、瘤が破裂する確率は、5センチ以下では年間5%未満ですが、5〜6センチでは7%。
7センチ以上では19%と危険度が高まります。5〜6センチを超えたら治療をするべきです。

大動脈瘤は、横隔膜の上までの胸部と、その下の腹部に分けられ、瘤の形やでき方によって、
真性、仮性、解離性(大動脈解離が経過して瘤を形成する)の三つのタイプに分けられます。

一方、大動脈剥離は、内膜、中膜、外膜の3層からなる大動脈の壁において、まず内膜が裂け、
中膜のなかに血液が流れ込むと、その勢いで血管が裂けて二つに分かれる状態です。
2016年2月に大阪の繁華街・梅田で、車を運転中の男性が大動脈解離を発症し、次々と
歩行者をはねる事故が起きました。17年7月には俳優の中嶋しゅうさんが舞台上演中に
急性大動脈解離を発症して亡くなりました。
このような前触れのない活動中の突然死が話題になることが多くなっています。

大動脈解離は大きくA型とB型に分けられています。
A型解離は、心臓に近い上行大動脈に亀裂が入り、心臓側に出血すると危険です。

「心タンポナーデといって心膜と心臓本体の間の心嚢(しんのう)内に血がたまり、
 心臓が拡張できなくなり、血液を送り出せなくなるのです。すると脳虚血が起こり、
 数秒で意識をなくします」(安達医師)

下行大動脈がおなか側に向かって解離するB型解離は、激痛に襲われます。
救急車での緊急搬送が必要ですが、A型解離よりは生命の危機は少ないそうです。

「大動脈瘤は70代が発症のピークで、男女比は3対1程度です。大動脈解離は、70代が
 発症のピークで男性に多いですが、80歳を過ぎると女性のほうが増えます。
 生まれつき血管の中膜が弱いマルファン症候群という病気の患者さんは若年でも発症します」(同)

■症状 自覚症状はなく発症直後に激痛が起こり意識を失う
大動脈瘤・解離は、発症するまでは、基本的に無症状です。ただし、大動脈瘤の場合は、
瘤が大きくなると、声帯をつかさどる反回神経が瘤によって刺激され、しわがれ声になります。
また、気管が圧迫された場合は呼吸困難、食道が圧迫されるとのみ込みにくい嚥下(えんげ)障害が
起こることがあります。そして、ひとたび発症すると、胸から首や背中などに激しい痛みが起こります。

自覚症状に頼れないため、生活習慣や遺伝性など危険因子を持つ人は日頃の検査が重要です。
「胸部X線写真を撮れば見つかることも多いのですが、前方のみの撮影では心臓に隠れて
発見されないことがあり、側方からの撮影が大切です。胸部CTを撮れば確実に診断できます。
瘤の場合は、すぐに治療をすべきなのかきちんと説明を受けて、治療しない場合も経過観察により
破裂を防ぐことが重要です。激しい痛みが出た場合は、破裂や解離が起こっている可能性が
高いですから、一刻も早く救急車で専門の病院へ行ってください」(同)

■予防 高血圧の人は要注意 動脈硬化の予防に努める
発症する人の7割は高血圧です。血圧が高いことが血管にストレスをかけ続けるためです。
動脈硬化の原因となる生活習慣病を防ぐことも大切です。もしすでに持病のある人は、
定期的にかかりつけ医などを受診して管理してもらうべきでしょう。

大動脈瘤のできた人は、また別の箇所に再度できることも多いため、2次予防としても、
高血圧や糖尿病など、危険因子の管理がさらに重要になります。

「高血圧などのリスクを持っている人は、50代以上になったら、からだを追い込むような
激しい運動は避けたほうがよいです。ゴルフスイング、水泳、ダンスのほか、からだを
ひねったり、力を入れたりするあらゆる運動で大動脈解離は起きています。季節では
冬(11〜3月)に多く発症します」(同)

■内科治療 降圧剤の服用とカテーテル治療
大動脈瘤・解離の内科治療には薬物療法、カテーテル治療があります。
大動脈瘤は、瘤が小さければ、降圧剤で血圧を下げていきます。
収縮期の血圧を120〜100mmHg くらいにして、カルシウム拮抗薬やβ遮断薬といった薬を
点滴で入れて脈拍を60〜70/分に保ちます。そして定期的に瘤の状態を観察するようにします。
薬物療法は根本的な治療とはならないため、経過観察で瘤が大きくなっているとわかった時には、
カテーテル治療を検討します。

「カテーテル治療は、ステントグラフト内挿術(TEVAR)という人工血管を入れる治療です。
足の付け根を4〜5センチ切開して、そこからカテーテルを入れ、動脈の中を通って、患部に
到達します。そこでカテーテルの中に折りたたんで入れてあるステントグラフトという
人工血管を開いて、血管の内壁にフィットさせて補強し、破裂を防ぎます」(同)

開胸、開腹手術と違い、患者の負担が少ない治療として注目されてきました。
2008年に保険適用の治療となり、全国の病院で治療が増えています。
ステントグラフトは内科治療ですが、心臓血管外科、血管外科、放射線科などで
おこなっているケースがほとんどです。

ただし、ステントグラフト内挿術は、胸部の弓部のような曲がった部分は技術的に
難しいといわれています。胸部の場合、約5年で20%程度が再治療になるという報告もあり、
医師とよく相談して慎重に治療を選択するべきです。

「大動脈解離は、発症する部位で治療が異なります。おなか側へ下に裂けるB型解離では、
手術はしないで、血圧を下げる降圧剤を投与して安静にする保存治療かステントグラフトによる
治療をおこないます。B型の8〜9割はこの方法をとります」(同)

集中治療室で数日間安静状態を保ち、経過を見ながら、血流の状態をCTで評価します。
2週間から1カ月の入院が必要です。

B型解離は、解離したところに、後で大動脈瘤ができる確率が30〜40%あり、その場合は
ステントグラフト内挿術で追加治療をおこなうこともあります。また、解離が起きた時点で、
腸管や足に血液が行き届かない状態になっている場合があり、緊急手術によって血流を
確保することもあります。

■外科治療 瘤には人工血管置換術 解離には一刻も早い手術を
大動脈瘤の外科治療は「人工血管置換術」という手術です。瘤ができた部位の血管を、
人工血管に取り換える術式です。将来的に入れ替えがなくても済むように、耐久性のある
ポリエステルなどの化学繊維製の人工血管を使用します。

「人工血管置換術は長期成績も安定しており、最も確実性の高い治療法です。ステントグラフト
内挿術が適応できない、心臓から出てすぐの上行大動脈については、この手術をおこないます」(同)

胸部大動脈瘤では年齢、ステントグラフトに適した血管かどうか、手術リスク、患者の希望など
さまざまな点を考えて、個々の患者ごとに適応を決めていきます。

近年、腹部大動脈瘤については、ステントグラフト内挿術を適応する場合も多くなっています。
また、外科手術が負担となる80歳を超えた高齢の患者の場合には、ステントグラフト内挿術は
よい適応です。

一方、大動脈解離で緊急の外科手術が選択されるのは緊急症例のうち、心臓側の上行大動脈側に
裂けるA型解離です。24時間以内に手術しないと48時間後には5割が死亡します。
7日以内には70%、14日以内には80%が亡くなるという東京都の統計があります。

「A型解離では、死因の90%以上を占める心タンポナーデを防げるかどうかが重要です。
 胸部大動脈解離に対する緊急手術は人工心肺を用いた手術になります」(同)

緊急手術症例以外では、治療方針は各病院や患者さんの状態によって違いがあります。
主治医の説明を詳しく聞き、場合によってはセカンドオピニオンを聞くことも必要です。

「外科手術とステントグラフト内挿術の両方の治療に対する経験が豊富で、治療の適応に
関して外科と内科が話し合って慎重に決めている病院で治療を受けるのが望ましいと思います」
と、安達医師は勧めます。


posted by ショコラ at 21:24| Comment(0) | 健康・病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

アトピー塗り薬“ヒルドイド”、処方制限を検討!「美容クリーム」に使用

公的医療保険の対象となっているアトピー性皮膚炎などに使う塗り薬を、
「美容クリーム」として使っている人がいるとして、厚生労働省は処方に
一定の制限をかける方針を固めました。

医師が1度に処方できる量に上限を設けることなどを検討します。
不適切な保険の使い方を減らして医療費を抑える狙い。

この塗り薬は「ヒルドイド」とその後発医薬品。
保湿効果があり、雑誌やインターネットで美容クリームとして紹介されることが多いのだとか。
ヒルドイドはソフト軟膏(なんこう)タイプ50グラム入りの公定価格は1185円ですが、
公的保険が効くため、医師から処方されれば現役世代なら自己負担は約350円で済みます。

厚労省の調査では、ヒルドイドは25グラム入りのチューブだと、1回あたり4本以下で
処方されることが多いのですが、1回で51本分以上処方されている事例もあったそう。

また、アトピー性皮膚炎の場合、一般的にかゆみ止めの薬などと一緒に処方されます。
だが、健康保険組合連合会(健保連)が25〜29歳の加入者の2014年10月〜16年9月の
レセプト(診療報酬明細書)を調べたところ、男性の単独処方は14年10月からの1年間と
15年10月からの1年間を比べると65件(1・8%)の増加だったのに対し、
女性は1万7245件へ2203件(14・6%)も増えていたそう。

本来の使用方法と違う使われ方をして、本当にアトピーなどで使用されている方たちに
とっては大迷惑です。自分勝手な使用をせず、もう少し常識をもってほしいものです。


   
posted by ショコラ at 21:25| Comment(0) | 健康・病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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